手コキの握り方論 〜逆手と順手〜
以前「手コキ論」という記事を執筆しましたが、
http://yset2.hatenablog.com/entry/2017/02/05/012508
今回は順手手コキと逆手手コキを比較し、それぞれの魅力について論じたいと思います。年明け一発目の記事からいい歳した大人が大真面目に何をやってんだと思ってもらえれば幸甚です。
1 逆手と順手の違いが生まれる理由
(1)逆手と順手の違いへの着目〜乳首舐め手コキ
私がこのテーマで記事を書こうと思ったきっかけは、AVやセックスにおける数あるシチュエーションの中で自分が一番好きなのは乳首舐め手コキではないかと思い至った事です。乳首舐め手コキの魅力は何かと考えた時に、通常の手コキと乳首舐め手コキでは手コキの仕方が異なる場合が多い事に気づいたわけです。通常の手コキではほとんどのケースにおいて女性は逆手で陰茎を握りますが、乳首舐め手コキにおいては順手になる確率がかなり高いのです。
逆手と順手といわれてもピンとこない方のために下手くそな図を作成しました(図1参照)。陰茎の付け根が女性の小指側にくるのが逆手、親指側に来るのが順手です。
図1
(2)なぜ2種類の手コキが存在するのか
このような差は、物理的・構造的な理由により発生します。
①逆手の手コキになりがちなシーン
男性の陰茎に対し女性の肘が「あまり変わらない高さ」もしくは「下」に位置することが自然な場合、手コキは逆手の方がやりやすくなります。なお、この上下というのは、重力方向の上下ではなく女性から見た上下(上半身・下半身の方向)です。具体的には、男性が起立もしくは着座して女性が膝を床に付いている状態や、男性が横になっていて女性の肘も同じような高さまで下がっている状態がこれにあたります。(図2及び3参照)
図2
図3
②順手の手コキになりがちなシーン
逆に、陰茎より女性の肘が「だいぶ上」にある場合は、逆手の手コキをしようとすると手首が変な風に曲がる事になるので順手の手コキの方がしやすくなります。男女でキスをしていたり、男性が座って女性が真っ直ぐ立っている場合には、女性の身長が男性に比べ相当低い場合を除き、逆手の手コキはやりにくいと思います。(図4及び5参照)
(現に、AVでは椅子に座った男性に立っている女性が手コキを施すシーンで、順手手コキがうまくできない女優が逆手手コキをするためわざわざ前屈みになって逆手手コキするシーンをよく見かけます。なお、順手手コキがうまくできない理由は後述します。)
図4
図5
③中間のシーン
両者の中間には、逆手と順手のいずれでも手コキできる両立区間が存在します。陰茎に対して女性の肘の(女性から見た)高さが肘の方が「少し上」くらいであれば、どちらでも手コキできます。ただ、この場合でも、陰茎は上を向いていくという事情により、逆手の方が手コキしやすい状況になりがちであるといえるでしょう。
(3)逆手手コキがメジャーである2つの理由
以上(1)〜(3)を踏まえて改めて考えると、順手の手コキが優位になるのは陰茎に対して女性の肘が「だいぶ」高い場合に限られるため、逆手手コキの方が使われるシーンが多いという事ができます。(乳首舐め手コキは女性の顔が男性の上半身に対応する高さになることで肘が陰茎に対して高くなる事が多いため、順手の手コキになる事が多いとわかります。)
もう一つ、逆手手コキがメジャーであることの無視できない大きな理由があります。それは「コントロールのしやすさ」です。
逆手手コキと順手手コキは、「握り方」という観点では単に向きが逆なだけですが、「動力」という観点でみると非対称である事がわかります。すなわち、逆手手コキが「肘関節の曲げ伸ばし」でしごくのに対し、順手手コキは「下腕全体の前後運動」でしごく事になる場合がほとんどなのです。運動の支点が前者は肘関節、後者は腕の付け根(肩)という事です。お箸や鉛筆を持つ時、短く持った時の方がいいコントロールしやすいですよね。これと同じ原理で、手コキは支点が作用点に近い逆手の方がコントロールしやすいのです。これが、逆手と順手で選べる時にも逆手手コキの方が選ばれがちな理由の二つ目だと思います。(図6及び7参照)
図6
図7
2 逆手手コキと順手手コキの与える印象の違い
次に、逆手と順手それぞれの手コキがどのような印象を与えるか、言い換えればどのような文化的な意味づけが与えられているかを考察し、手コキの魅力をより深く味うための素地としていきたいと思います。
結論から言うと、以下のようなキーワードの対比でまとめる事ができると思います。
【逆手】
幼さ、無邪気さ、元気の良さ
【順手】
包容力、妖艶さ、丁寧さ
(1)逆手手コキが与える印象
①印象の由来
逆手の手コキから「幼さ、無邪気さ、元気の良さ」を感じるのは、握った手を上下に動かす動作が、じゃんけん、ノリノリな人、明るく励ましたり決意する人といった動作に似ているからだと思います。(図8参照)
図8
また、これだけ日常に逆手手コキと似た動きがあるということは、それだけ動作として自然、やりやすいのいう事でもあると思われます。そこから、日常性の逆手に非日常性の順手という対比もしうるかもしれません。
②生まれる効果
そこから、逆手で手コキをされることで、男性は陰茎を「おもちゃにされている」ような感覚を味わう事に繋がります。無邪気な女子が男の陰茎を弄びながら男の反応を見て楽しむようなシーンを求める男性にとっては逆手手コキに優位性があるといえるでしょう。逆にいえば「幼さ、無邪気さ、元気の良さ」からは「雑な扱い、ムードが浅い」というマイナスの側面も導かれてしまいます。
(2)順手手コキが与える印象
①印象の由来
順手から「包容力、妖艶さ、丁寧さ」を感じる理由として、私が立てた仮説は二つあります。
一つは、順手の握り方は陰茎を上から包み込む形になるので、「包容力」を感じさせるという事。
もう一つは、順手手コキの際の手の形の方が優美であり、手や指の曲線に女らしさがより強く宿るという事。
後者についてはもう少し解説が必要でしょう。人間の手の構造上、逆手手コキにおいては親指側の手首(=見える方)に角度が付き、小指側の手首(=見えない方)がスムーズな曲線になります。順手手コキではこれが逆になり、見える方の手首が滑らかな曲線となり、見えない方に角度が付きます(図9参照)。したがって、順手の握り方の方が、女性の手が持つ本来の滑らかな美しさが発揮され、それが順手手コキに「妖艶さ」や“女性らしさ”からの連想による「丁寧さ」のイメージを宿すということです。
図9
②生まれる効果
順手手コキの「包容力、妖艶さ、丁寧さ」は、逆手手コキが宿すマイナスイメージの「雑な扱い、ムードの浅さ」の対極にあるといえるでしょう。
女性に対して母性を強く求める人や、大人っぽい女性により惹かれるという人には、順手手コキが向いている可能性が高いといえます。
また、手コキの主流は逆手なので、もしあなたがあまり手コキが好きではないという男性だとしたら、もしかすると順手手コキをしてもらうことで考え方が変わるかもしれません。逆手についての項で日常性・非日常性について触れましたが、まさにこの非日常性が手コキに退屈でつまらないイメージを感じ取っている男性に新鮮な喜びをもたらすのではないでしょうか。
3 まとめ
以上の論述により、逆手手コキは、幼さ、無邪気さ、元気の良さを宿しており、順手手コキは包容力、妖艶さ、丁寧さを宿していることを述べてきました。
この論考を参考にすれば、男性は、どちらの手コキを好きかと考えることで自分が女性に(ひいては人生に)何を求めているのかを発見することができますし、逆に自分の価値観や好みに照らし合わせることで自分に向いている手コキはどちらなのか(そしてそのためにはどのような体位を取る必要があるのか)を判断することができます。
もしあなたが女性ならば、自分の好きな男性の価値観をもとに相手の求める手コキを導き出すことができますし、より主体的な視点では、自分が手コキを通じてどのような自分を表現し相手に伝えたいかを考えればどちらの手コキをすればよいかがわかるということです。
参考にしてください。
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