Bustle Pannier Crinoline

バッスル・パニエ・クリノリン

過ぎゆく2017年、来たる2018年(第2回)

今から言うことは嘘なので真に受けないでほしいのですが、先日AV女優の姫川ゆうなさんと都内のホテルで対談し、わいせっつーの本年の活動の総括と来年に向けた展望を語ってきました。これはその第2回です(第1回はこちら)。もう一度言いますがこれは架空の対談です。

 

——————

 

姫川ゆうな(以下「姫川」):ところで、さっき一番好きなタイトルはひもパンのやつって言ってましたけど、普通ああいう時って私が単体で出てるのを言うと思うんですよね(編集部注:ひもパンの作品は3人の女優によるオムニバスで姫川氏はその1人)。なぜあえてあれを挙げたんですか?


わいせっつー(以下「わいせ」):作中で描写されているキャラクターと姫川さんの演技がバッチリはまっていたからです。姫川さんは決して宝塚女優タイプじゃなくて、かといっておしとやかな深窓の令嬢タイプでもなく、明るく笑い転げる溌剌とした少女のようなあどけなさの残る役柄を得意とすると思うんですよね。


姫川:まぁ、年齢的にも高校生役とか。


わいせ:その「若さゆえに無敵」みたいな存在感をすごく感じさせてくれるから、あのひもパンは最強なんです。大人をたぶらかして楽しむ高校生の全能感というか。

 

姫川:いつまで高校生役ができるかわかんないですけどね。じゃあ、話を戻して、さっきの「絵ネタ」「歌ネタ」っていうのは、どういうふうに振り返っていますか?


わいせ:実際「絵ネタ」「歌ネタ」と定義するほど大したものではないですけど、自分はエロいことだけじゃなくて、せっかくお絵描きとか音楽が好きなのだから、自分らしいことをしようと思って、たまに絵とか歌とかをツイートしたりするんです。


姫川:画像とか動画でってことですか?


わいせ:はい。2016年の後半はわりと仕事に余裕があったので、漫画とかの時間がかかるやつやってたんですけど、2017年は、特に後半は、漫画は全然なくて、絵もイラストっぽいのが増えました。


姫川:ネタ切れですか?


わいせ:それもあるかもしれないですが、やはり仕事のせいですね。なので、2018年は漫画の構造をしたものをまた描きたいですね。


姫川:本当は漫画を描きたいのに忙しいから仕方なくイラストを描いているんですか?

 

わいせ:いえ、イラストはイラストで、描きたいと思ったものを描いているんですけど…


姫川:じゃあ、その時その時でやりたい事をやれているのだから無理して漫画描こうって思わなくてもいいんじゃないですか。描きたくてたまらなくなったら忙しくても描くと思うんですけど。


わいせ:なるほど…


姫川:あまり仕事の忙しさのせいにしない方がいいと思いますよ。自分が何をしたいのかに意識を集中する方がいい気がします。


わいせ:ありがとうございます。あと歌の方ですが、これは2017年の後半から始めたもので、よく歌の上手い人がやってる「歌ってみた」みたいな趣旨ではなくて、あくまでもツイッターでやってる性欲ネタのバリエーションとして歌のフォーマットを取り入れてます。これが自分としては結構好きで、来年以降も歌のフォーマットを使っていろいろやりたいなと思ってます。


姫川:たとえば?


わいせ:今のところオリジナルというか、ほぼ即興で作って歌ってるんですけど、替え歌とかもアリかなと思ってます。


姫川:なんで今年の後半になって歌をやり始めたんですか?それまではやろうと思わなかったんでしょうか。


わいせ:今年に入ってからキャス配信をやるようになったことが大きいです。それまではインターネットに自分の声を流すことにはかなりの抵抗がありましたけど、キャスで鼻歌レベルの歌を歌ったりするうちに抵抗がなくなってしまいました。姫川さんは仕事を通じて御自身の姿形や声が不特定多数に晒されることに抵抗を感じたりされますか?


姫川:それにどうしても耐えられない人はこの仕事しないでしょうね。よくわかってないでやってる人はいるかもしれないけど。


わいせ:そうですよね。ところでキャスの話が出たのですが、キャス配信を始めたというのが2017年の最大の変化です。性欲に関することを淡々と文字で呟くことだけが、わいせっつーとしての作業だったので、僕自身にとっても、僕以外の人にとっても、かなりインパクトがあったと思います。


姫川:どういうインパクトですか?


わいせ:僕の視点からは、ツイキャスで声を聞かれてしまうということは、恥ずかしい、身バレが怖い、イメージが変わるという三重構造の抵抗があって。

 

姫川:自意識過剰!


わいせ:そうなんですけど、そういう理由で、興味はあったんですけどなかなか実際にやろうとは思えなかったんです。それを好奇心が上回ってしまって、ついに一回ツイキャスをやったけど、やんなきゃよかったーって感じでしたね。

 

姫川:どうして?うまく話さなせなかったから?


わいせ:というより、今まで着衣の仕事しかしたことなかったアイドルが、セミヌード的な仕事を初めて受けた、みたいな…「あぁ、あんなとこまでさらけ出してしまった…」っていう。すみません。こんな喩えしていいのかな?


姫川:別に問題ありませんよ。でも、そんな感じだったのに、またやるようになったんですよね?やっぱり楽しかったってことですかね。

 

わいせ:お喋りというやり方で、文字ツイートでは味わえない新しい楽しみが生まれるということが徐々にわかってきたんです。あと、リアルタイムで他の人とやり取りするライブ感もツイッターではあまりないですし。さっきの三重の抵抗を、メリットが上回るようになってきたんで、今ではちょいちょいやるようになりました。

姫川:そんなに気負ってやるものなのかな、キャスって…メリットとかデメリットとかそういう次元で捉えたことないですけど。

 

わいせ:いや、僕も、メリットとデメリットを天秤にかけて衡量した上で行動してるわけじゃなくて、単に良い面が見えてきたってことです。


姫川:で、来年はどうしたいんですか?なんか新しいことしたいんですか、キャスで。

 

わいせ:実はここはあんまり考えていないんです。でも、歌とか絵とかと比べても、文字ツイート以外で今一番興味があるのがキャスかなって思うんで、2018年は何かツイキャスで革命というか飛躍を遂げたいという想いだけはありますね。

 

姫川:またキャスごときで大げさですね。。。


わいせ:例えば、朗読劇とか。


姫川: えっ、そういう方面ですか?

 

わいせ:例えば、ですよ?雑談じゃないものをやってみたい。

 

姫川:オナニー実況でもしたらどうですか?

 

わいせ:それは自分的にも聞いてくれる人的にもアウトだと思います…倫理的にアウトというより、面白くないと思います…

 

姫川:需要は女性のオナニーよりもだいぶ少ないでしょうね…

 

第3回へ続く)