Bustle Pannier Crinoline

バッスル・パニエ・クリノリン

小説:ゴンゲ

ゴンゲ #7

(ゴンゲ #6) ジュネの乗り気な様子を活用してゆう子の不機嫌さを自然な形で封じ込める方向に持っていくことにした僕は、2人をソファに座らせ、僕の村にヤツがもたらした厄災について説明を開始した。話を始めてしまえば、ゆう子の意識は話の内容に向い…

ゴンゲ #6

(ゴンゲ #5) 先ほどの小動物はソファの裏側に隠れていると思われたが、怖くて見に行く気がおきない。 「なんですか今のは…」 「リスじゃない?」 ゆう子は眉間に皺を寄せたまま答えた。“じゃない?”と言う言い方は、ゆう子もあの動物自体を詳しく知って…

ゴンゲ #5

(ゴンゲ #4) ゴンゲのズームインが止まり、彼女がそれ以上僕に近づく様子を見せなかったことで、僕は冷静さをほぼ完全に取り戻した。それに伴い、僕の脳は、まるで舞い上がった砂煙が落ち着いていったかのように、周囲の景色や自分と周辺との距離感など…

ゴンゲ #4

(ゴンゲ #3) ゴンゲはどこだ。意識がはっきりしていれば当然声の方向と距離から位置がわかるはずだが、ショートボブの女による口淫が脳にもたらす作用のせいか、まるでゴンゲの声は空耳のように抽象的に響いた。 ショートボブの女による口淫は、まるで舌…

ゴンゲ #3

(ゴンゲ #2) 「ねぇ…キミ何歳?名前なんて言うの?」 髪の長い女はとろんとした目で僕に視線を投げかけてくる。女の唇はふくよかに実り、その胸は理想的な高い位置でしっかりと丸みを帯びた存在感を主張していた。 「宏樹です…」 相手の謎めき度合を勘案…

ゴンゲ #2

(ゴンゲ #1) 積極的に話しかけてきたことから、髪の長い女は協力者となってくれると直感した僕は、ゴンゲへの用件をごく簡潔に要約して述べた上で、こう言った。 「あの、あなたはゴンゲさんのお友達ですか?」 「お友達っていうか…知り合い?」 髪の長…

ゴンゲ #1

靴底を入口のマットに擦り付けて、靴底についたグチャグチャの泥を落とす。こんなに汚されることは想定していなかったような、それなりにキレイなマットではあったのだが、仕方ない。僕は若干の緊張を感じながらドアを開けた。 僕はゴンゲの顔を知らない。で…